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USDJPY 円高への転換点となるか ベッセント三尊と155円の攻防

10月22日、ドル円は大きく円高方向へ動きました。これまでの上昇から一転し、日足の直近安値を割り込む展開となっています。

USDJPY 円高への転換点となるか ベッセント三尊と155円の攻防
長期シナリオの分析チャート

10月22日、ドル円は大きく円高方向へ動きました。

これまでの上昇から一転し、日足の直近安値を割り込む展開となっています。

今回の下落は、一時的な調整なのか。それとも、これまで続いてきたドル高・円安の流れが変わり始めたのか。

以前から注目している「ベッセント三尊」の形も気になるところです。

ただし、現時点で下落トレンドへの転換が決まったわけではありません。ここからどのような値動きになるか、ファンダメンタルズとテクニカルの両面から確認してみます。

〖昨日の円高は何がきっかけだったのか〗

今回の円高には、複数の要因が重なっていたようです。

まず注目したいのは、AI関連株を中心とした株式市場の不安定な動きです。

これまで株価を支えてきたAI関連投資ですが、巨額の投資に見合う収益が得られるのかという懸念が広がっています。

こうした不安から投資家がリスクを抑える動きを強め、円が買われる展開となりました。

また、米国債への資金流入によって長期金利が低下したことも、ドル円の下落を後押ししたと考えられます。

米国金利が低下すれば、ドルを保有する金利面の魅力は相対的に弱まります。

一方、中東情勢の緊張による原油価格の上昇も、市場の不透明感を強めています。

原油高はインフレ懸念につながる一方、日本にとっては輸入コストの増加という円安要因にもなり得ます。

今回の円高を単純に一つの材料で説明することは難しく、複数の要因が重なって起きた動きと考えるのが自然かもしれません。

そして、今回の材料がそのまま中長期的な円高につながるかどうかは、まだ分からないところです。

〖日足安値割れから、次の動きへ〗

テクニカル面では、日足の直近安値を割り込んだことに注目しています。

これまでサポートされていた価格帯を下回ったことで、下方向への動きが継続する可能性が出てきました。

ただ、安値を割ったからといって、そのまま下落が続くとは限りません。

割り込んだ価格帯を再び回復することもあれば、戻りが抑えられ、さらに安値を更新することもあります。

ここで重要になるのは、下落したという事実よりも、その後の戻り方ではないでしょうか。

日足の安値を回復できるのか。それとも、これまでのサポートがレジスタンスへと変わるのか。

次の値動きによって、今回の下落の意味も変わってきそうです。

〖ベッセント三尊と155円のネックライン〗

以前の投稿で取り上げた「ベッセント三尊」。

今回の下落によって、改めてこのチャートパターンを意識する場面になってきました。

特に注目しているのが、ネックラインにあたる155円です。

今後、安値を切り下げながら155円に近づくようであれば、三尊形成を意識した動きが強まる可能性があります。

ただし、155円に到達しただけでは三尊が完成したことにはなりません。

ネックライン付近で反発することも考えられますし、一度割り込んでも再び回復する可能性があります。

反対に、155円を明確に下抜け、その後の戻りでもネックラインを回復できなければ、三尊の完成を意識する材料が増えることになります。

大切なのは、ネックラインを割るかどうかだけでなく、その後の値動きです。

三尊が機能するのか、それとも形が崩れるのか。まだ結論を急ぐ段階ではなさそうです。

〖156.382円を挟んだレンジ形成にも注目〗

一方で、ここからすぐに155円へ向かうとは限りません。

もう一つ考えているのが、156.382円付近を挟んでレンジを形成するシナリオです。

今回の下落後、売り買いが拮抗して一定の範囲で推移するようであれば、そのレンジが次の方向を判断する材料になります。

レンジの上限を明確に突破し、その後も上を維持できる場合は、ロングエントリーも検討したいところです。

反対に、レンジ下限を割り込むようであれば、再び155円のネックラインを試す展開も考えられます。

ただし、156.382円を超えたからロング、下回ったからショートという単純な判断ではありません。

どのようなレンジが形成され、その上限と下限がどこになるのか。そして、抜けたあとに価格が維持されるのか。

その順番で確認していく必要があります。

〖円高への転換か、それとも一時的な調整か〗

今回のドル円下落では、ファンダメンタルズとテクニカルの両面に変化が見られました。

ただし、日米金利差は依然として存在し、ドルを支える材料がなくなったわけではありません。

今後は156.382円付近でのレンジ形成と、その後の上下どちらへの抜けが起こるかに注目しています。

上方向へ抜ければロングも検討する一方、下方向への動きが続けば、155円のベッセント三尊ネックラインが次の焦点になります。

今回の円高が大きな流れの転換点になるのか。それとも、上昇トレンドの途中にある調整なのか。

どちらかの方向を先に決めつけず、条件が一つずつ成立していく過程を確認していきたいと思います。

2026年10月23日時点の分析。対象はUSDJPY。ベッセント三尊およびレンジ形成は条件付きのシナリオであり、今後の価格推移を保証するものではありません。

※本記事は個人の分析・見解であり、特定の売買を推奨するものではありません。投資の最終決定はご自身の判断で行ってください。

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