【株の注文方法】成り行き・指値・逆指値の使い方

【株の注文方法】成り行き・指値・逆指値の使い方

株の基本的な注文方法には、株価を指定せずに売買する「成り行き注文」と、価格を指定して売買する「指値注文」「逆指値注文」の大きく3種類に分けられます。

このページをご覧になっている方の中にも、
日中は仕事や家事が忙しくて、リアルタイムな株価をチェックできない!』といった方も多いのではないでしょうか?

今回ご紹介する「成り行き・指値・逆指値」の注文方法を上手く組み合わせて活用できれば、株取引に十分な時間を割けない方でも株価の動きに合わせて”利益確定“・”損失の限定“を自動で行うことが可能になります。これらの株の注文方法は、兼業投資家の中では必須のテクニックとして広く浸透しています。

このページでは、株の注文方法を代表する「成り行き・指値・逆指値」の意味や使い方に加え、後半では、それらを組み合わせた更に便利な「特殊注文」と使用できる証券会社をご紹介します。ぜひ最後までご覧下さい。

成り行き・指値注文の意味や使い方とは?

成り行きと指値、この2つの注文方法の大きな違いは「注文を入れる際に価格を指定するかどうか」です。株取引のやり方や買い方を学ぶためには、まずこの2つの注文方法のメリットやデメリットを理解して、どのような状況で活用するべきか知る事からはじめてみましょう。

成り行き注文の意味とは?

成り行き注文とは、買う(売る)価格を指定しない注文方法という意味です。
この成り行き注文を行う1番のメリットは、「即座に売買が成立すること」。取引時間中に成り行きの買い注文を出すと、その時最も低い価格の売り注文と成立し、反対に成り行きの売り注文を出した場合は、その時最も高い価格の買い注文で売買が成立します。

例えば、

  1. 現在の株価が「500円」、一番安い売り注文が「501円」、一番高い買い注文が「499円」だった場合
  2. 成り行きの買い注文・売り注文を出す
  3. 買い注文は501円、売り注文は499円で売買が成立する

成り行き注文を行うと、このような形で売買が成立します。
成り行き注文の特徴は、とにかく早く売買が成立する反面、自動で取引する価格が決められてしまい、いくらになろうと必ず注文した数量分売買することになります。そのため、取引の操作をしている間に大量の注文が入った場合、予定よりも高い(安い)価格で売買してしまう可能性がある、デメリットも持ち合わせています。

もし、価格を必ず指定して株の取引をしたい場合は、次にご紹介する「指値注文」を活用します。

指値注文の意味とは?

指値注文とは、買う(売る)価格を自分で指定する注文方法という意味です。
この指値注文を行うメリットは、「あらかじめ価格を指定して注文できる」ということ。取引を行っているうちに、”絶対にこの価格でしか株を売買したくない!”といった場面が必ず出てきます。そんなときに、今よりも安くなったら買う・高くなったら売るという価格を指定した注文が可能です。

例えば、

  1. 現在の株価が600円の時に今よりも安く買いたい
  2. 「500円の指値で100株の買い注文」を出す
  3. 株価が500円以下になったら自動で100株購入される
  4. 反対に、高くなったら売りたい時は「700円の指値で100株の売り注文」とすれば、株価が700円以上になったら100株売ることになる

指値注文は、自分の欲しい値段を狙って売買できることが最大のメリットですが、絶対に決めた価格でしか売買が成立しません。つまり、安くなったら買おうと思っている間に、設定した指値まで下落せず株価が上昇してしまうこともあり得ます。

メリット デメリット
成り行き注文 すぐに売買が成立する 予定価格と売買価格が異なる可能性
指値注文 価格を指定して売買ができる 投資のチャンスを逃す可能性

成り行き注文と指値注文は、互いに補いあうようなメリット・デメリットを持ち合わせているため、どちらか一方だけを使うよりも、状況に応じて組み合わせて使った方がより効率の良い投資に繋がります。
それぞれの注文方法を効果的に活用するためにも、次は、成り行き・指値注文の使い方をご紹介します。

成り行き・指値注文の使い方

成り行き注文の使い方は、株価が急騰しているので流れに乗って購入したい時や、保有していた株の株価が急落したときの損切りなどに使います。
売買価格が指定できないため、予想外の株価で売買が成立してしまうこともありますが、上記のような、売買価格が多少高く(安く)なっても構わないという「価格よりも時間」が重要な状況に限って使用することで効果を発揮します。

指値注文の使い方は、現在の株価よりも安く買いたい時や、この価格でなければ売りたくないという時に使います。
株価が下落するのを待っている間に、指値まで下がらず上昇してしまう可能性はあるものの、売買価格を決められるので、想定外の値段で買ってしまうといった非効率な状況を避けることが可能です。

まとめると、とにかく早く売買したいときは”成り行き注文”、基本的な売買は許容できる範囲内での”指値注文”、と上手く使い分けることで無駄な損失を避けて、売買タイミングを逃すことなく利益を得られるでしょう。

しかしここで、日中は仕事や家事で忙しいという方は、「株価がある程度まで上昇したら買いたい」、「損切りをあらかじめ設定しておきたい」と思うのではないでしょうか?そこで活躍するのが、損切りや株価の上昇を見逃さないために使える「逆指値注文」です。次は、逆指値注文の意味や使い方をご紹介します。

逆指値注文の意味や使い方

成り行き・指値注文に加えて、必ず押さえておきたい注文方法が「逆指値注文」です。
逆指値注文とは、「希望価格よりも高くなったら買う・安くなったら売る」という注文方法のことで、通常の安く買って高く売るために使用する”指値”とは逆の注文をするため、”逆指値”と呼ばれています。

一見、損をする売買注文なのでは?と感じてしまいますが、上昇トレンドの初期段階に購入、損失を限定させるための売りなど、効率の良い株売買に役立てることができます。

逆指値注文の意味とは?

逆指値注文とは、希望価格よりも高くなったら買って、安くなったら売ることを意味します。売買する価格を自分で決められるという点は指値注文と同じですが、指値注文は希望価格よりも安くなったら買って、高くなったら売るという意味です。

逆指値注文を利用すれば、株価を見ていない間に損失が膨らんでしまったり、注目していた株が上昇してチャンスを逃してしまったという事態を防ぐことができます。
また、指値注文と逆指値注文が混同してしまっては、せっかくのメリットを活かしきれません。成り行き・指値・逆指値の3種類の注文方法は、株式投資で最も基本的な知識になるので、しっかりと抑えておきましょう。

購入 売却
成り行き いくらになってもいいから早く希望の株数を購入・売却
指値 希望価格よりも安くなったら購入 希望価格よりも高くなったら売却
逆指値 希望価格よりも高くなったら購入 希望価格よりも安くなったら売却

損失の限定や上昇トレンドを見逃さないためにも、逆指値について実際にどう使うか理解する必要があります。逆指値注文の使い方をご紹介します。

逆指値注文の使い方

損切りに使用する「売り」の逆指値注文

損切りに使用する「売り」の逆指値注文

売りの逆指値注文は、損失を限定する損切りに使用します。
株価は、好決算や新製品の開発などのポジティブな材料、赤字決算や不祥事の発覚などのネガティブな材料といったさまざまな要因によって変動します。そのため、いつ株価が急変してもおかしくありません。

上記画像を見るとわかるように、110円で購入した後に下落してしまっても、逆指値注文を入れておくことで、10円の損失で抑えることができています。もしも、ここで損切りをしておかなければ、更に損失が拡大していくことが予想できます。

このように、売りの逆指値注文を利用して、設定した希望価格よりも安くなったら売ることができれば、見ていない間に急激な下落が起きても、自動的に損切りされるため、損失を膨らませずに済みます。

上昇トレンドを逃さない「買い」の逆指値注文

上昇トレンドを逃さない「買い」の逆指値注文

買いの逆指値注文は、上昇トレンドへの転換を見逃さず、株を購入するために使用します。
上記画像では、株価が100円になったら自動的に購入する買いの逆指値注文を入れておくことで、常に株価を見ている必要がありません。

もしも、この価格を超えたら株価が上昇していきそうだと見込める局面で、仕事や家事に追われて株を買うことができないなんてことになれば、得られるはずだった利益を逃したことになり、実際のところ損をしたと言っていいです。
そうなる前に、あらかじめ買いの逆指値注文を入れておけば、利益を得るチャンスを無駄にせずに済みます。

そしてここまで、注文が約定する前提でご紹介してきましたが、実はまれに条件を満たしても注文が成立しないケースも存在します。次は、成り行き・指値・逆指値注文が不成立(約定しない)になってしまう理由をご紹介します。

成り行き・指値・逆指値注文は不成立(約定しない)もあり得る

「成り行き・指値・逆指値注文」で注意しておきたいことが、売買が不成立となり約定しない可能性があることです。
そもそも、売買の成立には、取引所などのルールに基づく、売買を成立させる注文の優先順位があります。注文の優先順位には、「価格優先の原則」と「時間優先の原則」があり、同じ値段で注文した人が多くいる場合、「時間優先の原則」が適用されます。

【価格優先の原則】
買い注文ではより価格の高い注文が優先され、売り注文では、より価格の安い注文が優先されるルール。
【時間優先の原則】
同じ値段の注文の場合、取引所が受け付けた時間が早い注文を優先して成立させるルール。

例えば、
ある銘柄に「500円」で、Aさんが100株、Bさんが200株、Cさんが300株の順番で買い注文を入れた場合、Aさんの注文が優先となり成立します。そのため、順番の遅いBさんやCさんは、指定した株価になっても注文が約定しないという不成立が起こる可能性があるのです。

また、「成り行き・指値注文の意味や使い方とは?」でもご紹介したように、成り行き注文は、価格を指定できないかわりに、いち早く売買が成立します。指値・逆指値注文は、売買の成立が成り行き注文よりも遅いかわりに、指定した株価でのみ売買できます。

このように、成り行き注文は「時間優先」指値・逆指値注文は「価格優先」という特徴があり、そのうえで価格優先の原則、時間優先の原則によって売買の成立が定められています。成り行き・指値・逆指値注文が理解できたところで、次は、更に兼業投資家の負担時間を削減できる、3種類の注文方法を組み合わせた執行条件の特殊注文を見ていきましょう。

成り行き・指値・逆指値注文を組み合わせた執行条件の特殊注文

何かと忙しくて注文を行う時間もとれないという方でも取引しやすいのが、成り行き・指値・逆指値を組み合わせた特殊注文です。
特殊注文は、通常の指値や逆指値注文を組み合わせて発注できたり、執行条件を満たしたら自動で次の注文を発注することができます。また、証券会社によって、同じ執行条件でも呼び方が変わることもあり、使用できる特殊注文の種類もさまざまです。

ここでは、逆指値付通常注文や連続注文といった代表的な特殊注文とともに、使用できる証券会社も合わせてご紹介します。

想定外の変動に強い「逆指値付通常注文(OCO注文/W指値)」

逆指値付通常注文とは、指値注文と逆指値注文を同時に行う、両方のメリットを持ち合わせた注文方法です。証券会社によっては、OCO注文W指値注文などと呼ばれており、売りの逆指値付通常注文を使えば、利益確定と損切りの両方を自動で行ってくれます。

指値注文の役割である「希望価格以上になったら売却する(利益確定)」と、逆指値注文の「希望価格以下になったら売却する(損切り)」という2つの注文を同時に出します。そのため、株価が上昇すれば利益確定、下落しても許容範囲内に損失を限定できます。

反対に買いの逆指値付通常注文では、指値注文の「希望価格を下回ったら購入」と、逆指値注文の「希望価格を上回ったら購入」と設定されています。つまり、株価が下落すれば安値圏で購入でき、上昇してもトレンドを見逃すことなく買うことができます。

そして、逆指値付通常注文は、2つの注文のうちどちらかが約定したら、もう一方の注文は自動で消えるため、いつの間にか前の注文が残っていて損をしてしまったという事態も防げる想定外の変動に強い注文方法です。

次の注文を自動で発注予約する「連続(リレー)注文」

連続注文は、リレー注文とも呼ばれていて、最初に発注した注文が成立したら、次の注文を自動で発注予約する注文方法です。
株式投資をやっていると、株価が上がりそうなB株を買いたいけど、現在保有しているA株を売らないと資金が足りない、昼休みまでに株価が上がってしまいそうでどうすれば良いか迷う、という場面に遭遇することも少なくありません。

連続注文を利用すれば、「保有しているA株が売れたらB株の買い注文を出す」といったことが自動で行えます。このように、銘柄を変えながら連続して取引できれば、少ない資金でも投資効率を上げて、より多くの利益を狙うことができます。

他の作業をしながらでも自動で売買を行ってくれるため、株式投資にあまり時間を割けないけれど、少ない資金でも効率よく売買を行いたい方にオススメの注文方法と言えるでしょう。

反対売買を予約する「リバース(Uターン)注文」

リバース注文は、証券会社によって「Uターン注文」と呼ばれることもあり、注文を出す際に反対売買を予約する注文方法です。
「○○円株価上昇したら利益確定(売る)」といったように、買い注文を出すと同時に売り注文を出すことができるため、売買タイミングを見逃さずに取引ができます。

株価をチェックできないタイミングで上昇してしまい、チャンスを逃すという悔しい思いをしないために役立ちます。このようにリバース注文も、株式投資に時間を割けない兼業投資家には、注文方法です。

また、今回ご紹介した3つの特殊注文の利用できる証券会社、できない証券会社をまとめたので、ぜひともより良い株式投資にご活用ください。

特殊注文で比較する証券会社
逆指値付通常注文 連続注文 リバース注文
DMM.com証券 × ×
ライブスター証券 ×
GMOクリック証券 × × ×
SBI証券 × × ×
楽天証券 ×
SMBC日興証券 × × ×
カブドットコム証券
マネックス証券