国策テーマ「キャッシュレス関連銘柄」これから上がる株はQRコード関連?

2018/11/16
キャッシュレス関連銘柄

2020年東京オリンピックに向けて、政府が推し進めている「キャッシュレス化」。
すでに様々なキャッシュレス関連銘柄が株価を伸ばしており、現在最も注目を集めているテーマ株です。

しかし、世界のキャッシュレス比率と比べてみると、日本ではまだまだ普及しているとは言えません。これは、今以上にキャッシュレス関連銘柄が急騰する可能性を秘めており、今後も注目し続ける価値があることを意味しています。

今回は、関口講師の解説をもとに、政府がキャッシュレス化を強く推進する理由、キャッシュレス関連銘柄の本命銘柄・出遅れ銘柄をご紹介します。

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そもそも、なぜ政府はキャッシュレス化を進めるのか?国策銘柄になった理由と狙い

コラム担当:原渕
関口講師、今回のテーマは「キャッシュレス関連銘柄」です。
国策銘柄として現在大きな注目を集め、多くの銘柄が株価を伸ばしていますが、
そもそもなぜ、政府はキャッシュレス化にこだわるのでしょうか?
講師:大魔神・関口
誰もが知る目前の目標としては、
2020年までにキャッシュレス化を進め、外国人に多くの物を買ってもらえるような社会にすることでしょう。
しかし、キャッシュレス化のメリットを深く考えてみると、
もっと先を見据えた政府の狙いがあることが分かります。

世界のキャッシュレス比率と日本を比較

現在の日本では現金主義の傾向が強く、ほとんどのお店が現金での支払いになります。
現に、各国のキャッシュレス比率と比べてみると、日本はキャッシュレス化が進んでいるとは言えない状況です。

経済産業省が発表している「キャッシュレス・ビジョン」という資料から抜粋したグラフ、「各国のキャッシュレス決済比率の状況(2015年)」を見てみましょう。

キャッシュレス比率画像

出典:経済産業省

近年、キャッシュレス化の話題を多く耳にする中国ですが、実は60%と2位に留まり、韓国が89.1%で世界一のキャッシュレス比率を誇っています。
そして、日本は18.4%と非常に低い反面、技術力を考えると成長の余地があり、今後キャッシュレス関連で株価を伸ばす銘柄が多く出現すると捉えることもできます。

しかし、なぜ日本ではここまでキャッシュレス化が進んでいないのでしょうか?

世界で進むキャッシュレス化、なぜ日本では進まない?

世界各国でキャッシュレス化が進む中、なぜ日本ではここまで現金主義の傾向が強いのでしょうか?日本でキャッシュレス化が進まない理由を見てみましょう。

日本でキャッシュレス化が進まない理由
  • 偽札の流通が少なく綺麗なお札が流通しているので、現金の信用度が高い
  • 盗難の少なさや、現金を落としても返ってくると言われる治安の良さ
  • 加盟店手数料が高く、クレジットカード加盟店が増えづらい
  • 決済方法が多すぎて、逆に主要サービスが確立されない
  • 現金の匿名性が重宝されている

主な理由として上記の5つが挙げられ、特に注目すべきは最初の3つです。

最初の2つを見てみると、偽札が少なく綺麗なお金が流通しており、盗難が少なく落とし物も返ってくる可能性が高いということから、消費者が現金に対して特に不満を持っていないという事がわかります。
海外のお札は、くしゃくしゃだったり汚れていたりすることもあり、盗難や落としてしまった時のことを考えると、消費者側としてもキャッシュレス化に積極的で浸透しやすかったものと思われます。

そして、3つ目の手数料が高いという部分。
中国などではビックデータの収集・活用にビジネスモデルを移行している一方、
日本では未だに手数料ビジネスが主流
となっており、店舗側もクレジットカード対応に躊躇する原因となっています。

  • 消費者側:治安が良く現金に不満を持っていない
  • 店舗側:手数料が高く、導入が難しい店舗がある

消費者側に需要が少なく、店舗側も資金面で浸透しにくいという、
どちら側にとっても普及しづらいのが現状です。

しかし、そもそもなぜ政府はキャッシュレス化を強く推進しているのでしょうか?東京オリンピックに伴うインバウンドだけでなく、実はその先を見据えた「ある危機感」によるものでした。

キャッシュレス化の背景、本当の狙いはインバウンドよりも今後のビジネス?

前述したように、現在の日本は現金主義の傾向が強く、東京オリンピックに伴い多くの外国人が日本へ来る事を考えると、非常に不便な仕組みと言えるでしょう。

そこで、2020年までにキャッシュレス決済を普及させ、外国人に多くのものを買ってもらえるような社会にすることが目前の目標となります。この東京オリンピックに伴うインバウンドが、キャッシュレス化のゴールだと思っている方も多いのではないでしょうか?

しかし、さらに深くメリットを考えてみると、キャッシュレス化が国策として推し進められている本当の理由が見えてきます。

キャッシュレス化の主なメリット
  • 実店舗の無人化、省力化
  • 不透明な現金資産の見える化、それに伴う税収向上
  • ビッグデータの活用による消費の利便性向上、消費の活性化 等

キャッシュレス化の主なメリットを見てみると、実店舗の無人化やビックデータの活用などのビジネスチャンス・イノベーションの可能性、そして税収向上などの国力強化に繋がることが分かります。

新しいビジネス・イノベーションの糸口となるキャッシュレス化が世界で進む中、
先進国である日本ではあまり浸透していない
海外企業がこんな美味しい機会を逃すはずがありません

つまり、今のタイミングで自発的にキャッシュレス化を進めなければ、
海外企業の進出によって支払いサービスの分野を支配されてしまうという危機感が、
政府がキャッシュレス化にこだわっている真の理由と考えられます。

コラム担当:原渕
東京オリンピックに伴うインバウンドは、
直近の節目であってゴールではないんですね。
日本企業がビジネスチャンスを失ってしまうという危機感から、
政府がキャッシュレス化を強く推進するのも納得です。
講師:大魔神・関口
ひとまずは、2020年に向けてキャッシュレス関連銘柄も動くと思われますが、
他国と肩を並べるキャッシュレス比率を目指す場合、
非常に息の長いテーマになります。
つまり、今後も多くの「出遅れ銘柄」が出てくると思われるので、
無料講義でご紹介した「先駆銘柄→本命銘柄→出遅れ銘柄」の連鎖を
見極めて投資したいところです。

3つに分類できるキャッシュレス関連銘柄、本命はQRコード関連?

コラム担当:原渕
国策銘柄として注目を浴びるキャッシュレス関連銘柄ですが、
実際どのような銘柄が急騰しているんですか?
クレジットカードを発行している会社とか・・?
講師:大魔神・関口
そうですね。もちろん、発行元の会社も含まれますが、少しベタかもしれません。
キャッシュレス関連銘柄は、
電子マネー」「QRコード」「クレジットカード」と、大きく3つに分類でき、とある理由から、特に「QRコード関連銘柄」に注目しています。

キャッシュレス関連銘柄の本命が「QRコード」である理由

現在、日本で一番使われているキャッシュレス決済の方法が「クレジットカード」です。 しかし、日本で使われるクレジットカードは一回払いが多い一方、海外ではリボ払いが多く利用されています。日本では、リボ払い・分割払い=借金の一種というイメージからあまり利用されていません

このことから、日本でキャッシュレス化を浸透させるには、借金をする必要がないプリペイド方式・リアルタイムペイ方式が欠かせないと言えるでしょう。

キャッシュレス支払手段の例

出典:経済産業省

まず、交通機関で多く利用されている電子マネーは、プリペイド方式であるため事前にカードへの入金が必要となり、普段の買い物となるとキャッシュレス決済であるにも関わらず手間がかかってしまいます。

そして、リアルタイムペイ方式では、カメラ・スキャナ読込で高速決済・アプリ連携で日々の収支を細かく管理できる・スマートフォンだけで買い物できる、といったメリットを持つQRコードが消費者の需要を満たすでのはないでしょうか。

また、導入する店舗側としてもQRコードには多くのメリットが存在します。QRコードを画面に表示するだけで決済できるので、必要な機械はタブレットやスマートフォンだけ。さらに、多くの店舗がクレジットカードの導入を躊躇する原因となっていた高い手数料も、現時点では期間限定で無料化が進んでいます

QRコード支払いのメリット
消費者側のメリット クレジットカードよりも素早い支払い
アプリで細かな収支が確認できる
スマホだけで買い物ができる
店舗側のメリット 必要な機械はタブレットだけ
加盟登録費用無料
店舗への入金サイクルが早い
手数料無料化が進んでいる

このように、現在のキャッシュレス決済の中でも、QRコードは群を抜いて消費者・店舗側ともにメリットのある支払い方式であることが分かります。
今後、新たな企業がQRコード関連の事業に参入する可能性もあり、多くの材料が発表されることでしょう。次は、キャッシュレス関連銘柄の本命・出遅れ銘柄をご紹介します。

【キャッシュレス関連銘柄】本命は「QRコード」、出遅れは「電子マネー」

一口にキャッシュレス関連銘柄と言っても、大きく電子マネー・QRコード・クレジットカードの3つに分類することができます。今回は、これからの成長や新しいビジネスが誕生しやすい「QRコード関連銘柄」と「電子マネー関連銘柄」の一部をご紹介します。

キャッシュレス関連”本命”銘柄「QRコード関連」

QRコード決済は、まだ導入されている店舗も少なく、存在を知らない人も多いほど「これから」なビジネスです。キャッシュレス化にとって核となる決済方法であり、今後多くの材料が期待できるので、QRコード関連銘柄は抑えておきたいところです。

ビリングシステム(3623)
ビリングシステムチャート画像

ビリングシステムは、決済代行・スマホ決済・公共料金支払代行などの決済サポートを手掛ける会社です。

スマートフォン決済アプリ「PayB」を提供していることから、QRコード関連銘柄として注目されています。10月1日、この「PayB」が大阪府の各種税金の納付手段として取り扱いが開始されたと発表し、株価は急反発を見せました。

しかし、11月13日の決算発表で、7-9月期の連結経常利益が3200万円(前年同期比74.2%減)に落ち込んだことを発表し、株価は急転落しました。今後もQRコード関連の材料が出ることを考えると、ここからの反発も充分に可能性はあるでしょう。

フライトホールディングス(3753)
フライトHDチャート画像

フライトHDは、電子決済ソリューションやECサイト構築パッケージの開発・販売を手掛けている会社です。

「インクレディストプレミアム」というマルチ決済端末を手掛けていることから、モバイル決済関連銘柄として本命視されています。キャッシュレス化の流れを受け、今後QRコード決済に対応した端末の提供も開始するのではないかとの思惑で、キャッシュレス関連銘柄として注目されています。

今はまだ思惑銘柄ですが、時価総額がそこまで大きくないため、思惑が現実のものとなった時の値上がりに期待が持てる銘柄です。

メディアシーク(4824)
メディアシークチャート画像

メディアシークは、企業向けシステムコンサルが主力の会社で、スマホ向けコンテンツやQRコード読み取りアプリの配信も手掛けています。

同社が提供する一般消費者向けQRコード読み取りアプリが材料となり、株価は10月30日を皮切りに3日連続で急伸し、25%もの上昇を見せました。

同アプリは広告収入が主体で無料で配信されていることから、QRコード決済が普及すればダウンロード数の大幅上昇が期待できる反面、最近では標準のカメラアプリもQRコードに対応している場合が多いという不安材料も抱えています。

LINE(3938)
LINEチャート画像

LINEは、誰もが知るスマホ向けメッセンジャーアプリ「LINE」を手掛けている会社です。多彩な決済方法を持つ「LINE Pay」にてQRコード決済が実装されていることから、QRコード関連銘柄として見られています。

現在、LINE Payは中小企業のキャッシュレス化を進めるため、2018年から3年間手数料の無料化を発表しました。また、割り勘や送金、オンライン決済などの多彩な機能を持ち、他のQRコード決済とは一線を置く存在となっています。

特に、割り勘機能はキャッシュレス化が進むほど注目される可能性が高く、すでに多くの人が利用するLINEを経由して利用できることから、使い始めるまでのハードルが低いという点でアドバンテージがあると言えるでしょう。

しかし、様々な事業を行っていることからキャッシュレス支払い以外の材料も多いので、キャッシュレス関連銘柄だけで見るのではなく、LINEが行うの事業全体を監視しながら投資したいところです。

キャッシュレス関連”出遅れ”銘柄「電子マネー関連」

交通機関での利用は多いものの、店舗での利用はまだまだ少ない電子マネー
政府のキャッシュレス化推進を受けて、さらなる利便性の向上や新しい電子マネーの登場が期待できます。

ウェルネット(2428)
ウェルネットチャート画像

ウェルネットは、コンビニなどの決済代行を手掛ける会社です。スマホアプリを活用した電子マネー決済「支払秘書」を提供しています。

支払い秘書の特徴は、支払秘書を導入している地公体から交付される払込票のバーコードを読み取ることで、その場で支払いができるということです。これにより、これまでクレジットカードやATM、コンビニで支払っていた公共料金をその場で支払うことができます

現在、関西電力・九州電力・北海道電力・東北電力・四国電力の料金を支払うことができ、今後の導入実績拡大が材料となるでしょう。LINE Pay同様、キャッシュレス化が幅広く普及するほど注目されるサービスと言えます。

バリューデザイン(3960)
バリューデザインチャート画像

バリューデザインは、電子マネー・ギフトカード・ポイントカードの発行を手掛ける、プリペイドシステム会社で、自社ブランドの電子マネーを手軽に発行できる「バリューカード」というシステムを提供しています。

有名な例では、ペッパーフードが展開する「いきなり!ステーキ」で発行されている、肉マイレージカード。現在の導入実績は、634社(63,974店舗)と国内最多を誇っています。

また、キャッシュレス関連銘柄の中でも時価総額が小さく値動きが軽いので、特に注目しておくべき銘柄と言えるでしょう。

ヴィンクス(3784)
ヴィンクスチャート画像

ヴィンクスは、流通やサービス向けシステムの開発を手掛けており、無人レジ(セルフレジ)関連銘柄として注目される銘柄です。

キャッシュレス化で期待できるメリットとして無人化・省力化があり、無人レジもおなじメリットが受けられることから、キャッシュレス関連銘柄と合わせて注目しておきたい銘柄です。また、無人レジなら電子マネー・クレジットカードでの支払いに対応する可能性も考えられ、キャッシュレス化とともに普及する可能性も期待できます。

コラム担当:原渕
なるほど。
キャッシュレス決済の核となるQRコード関連銘柄は、特に目が離せませんね。
最後に質問なんですが、無料講義では「先駆銘柄→本命銘柄→出遅れ銘柄
というテーマ株の動き方を教えていただきました。
つまり、今からキャッシュレス関連銘柄に投資する場合、
新しい出遅れ銘柄への投資が良いってことですか?
講師:大魔神・関口
出遅れ銘柄は、今後も発掘される可能性が高いのでもちろんアリですね。
時価総額の小さい銘柄が多く、個人投資家の方でも投資しやすいと思います。
しかし、キャッシュレス化が序盤の今、まだまだ多くのニュース・材料が発表されるので、すでに注目されている本命銘柄の値上がりも期待できるでしょう。
無料講義では、テーマ株の動き方だけでなく「テーマ株の絶好の買い場」もご説明しているので、これらを組み合わせて活用すれば、より有利なテーマ株投資ができるはずです。

まとめ

今回のまとめ
  • キャッシュレス化は2020年以降も続く、息の長いテーマ
  • キャッシュレス関連銘柄は「QRコード」「電子マネー」に注目
  • 今後も新たなニュース・材料が出るので、まだまだ値上がりが期待できる

QRコード決済を中心に、これから幅広い普及が期待されるキャッシュレス化。
今後、キャッシュレス化に関する進捗や施策の発表など、様々なニュースが材料となり、
多くのキャッシュレス関連銘柄の値上がりが期待できるでしょう。

本命銘柄の「QRコード関連」を筆頭に、出遅れ銘柄の「電子マネー」や、関係性の近い関連銘柄も見逃せません。

講師のご紹介

関口 忠之(大魔神)

勝率の高い局面が分れば『株式投資は安定した収入源』に激変します!

コメント
20代の頃、株価分析ソフトの開発に携わったことがきっかけで株式投資の世界へ。自らもプロの投資家として資産運用を続ける傍らで、一般投資家向けの講演会や投資スクールの講師を勤める。現在は、投資セミナーや勉強会などを通じて「個人投資家の育成」をライフワークとして幅広く活躍中。

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