株の”出来高”でチャートを分析!出来高の目安や株価との関係

株 出来高

出来高とは、ある期間に取引が成立した銘柄の合計株数を表す指標です。
一見、どれくらい取引されているかだけを見る数字に見えますが、実は出来高に注目することで売買タイミングや銘柄スクリーニングの精度を向上させることができます。

ここでは、出来高とは?といった基本的な部分はもちろんのこと、出来高と株価の関係や出来高移動平均線の使い方、出来高増加率ランキングの見方をご紹介します。

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出来高とは、株数でわかる”人気度”!

出来高とは、取引が成立した合計株数を表す指標です。どれくらい頻繁に取引されているかがわかることから、その株の”人気度”を表していると言えるでしょう。ここでは、出来高の意味やチャートで出来高を確認する方法など、基本的な部分をご紹介します。

出来高とは?

出来高とは、取引が成立した銘柄の合計株数を表す指標です。出来高が多い=取引数が多いことから、その銘柄の人気度を表すとも言えます。

会社の業績がUP!

買う人が増え、利益確定で売る人が増える→出来高が増える

会社の業績がDOWN

買う人が減り、損切りで売る人が増える→出来高が増えにくい

このように、ポジティブな材料が発表されると買いたい人と売りたい人が増えることから出来高が増加し、逆にネガティブな材料であれば取引が成立しにくいため出来高があまり増加しません。

しかし、注意点として「悪材料が発表された場合、出来高が”増えにくい”」ということで、全く増えないわけではありません。この理由として、株価の反発を狙った買いが入ったり空売りが増えたりすることがあげられます。
これを踏まえて一緒に確認しておきたいのが、次にご紹介する「売買代金」です。

出来高と合わせて確認したい「売買代金」

売買代金とは、その名の通り成立した取引の合計金額を表す指標です。出来高が株数で見る人気度ならば、売買代金は金額で見る人気度と言えるでしょう。

売買代金を求める計算式は「出来高×株価」です。この式から分かるように、売買代金には株価が影響することから、出来高と株価の両方が上昇した場合に大きく値を伸ばします。

つまり、先程ご紹介したような”株価が下がって出来高が増えている場合”でも、売買代金を一緒に確認することで、投資家の期待が上向きなのか下向きなのか判断することができます。

次は、”出来高と株価の関係”についてご紹介します。銘柄を選ぶ際、ついつい株価に注目してしまいがちですが、実は出来高の見方・活用方法を身に付けることで株価の予想にも役立てることができます

【出来高の見方】出来高と株価の関係は?

相場において「出来高は株価に先行する」と言われています。しかし、これは長期スパンで見た天井・大底局面の話で、普段から当てはまるわけではありません。ここでは、出来高と株価の関係を説明しつつ、実際に使える3つのパターンをご紹介します。株価だけでなく出来高にも注目することで、テクニカル分析の精度を向上させましょう。

出来高が株価より先行するパターン

株価が下落しているのに出来高が増加

下降トレンドの底値圏で出来高が増加した場合、株価が上昇に転じてトレンド転換する傾向があります。また、株価と出来高を使った指標を使っている場合、株価が底をつくよりも先に底を示すことがあります。

株価が上昇しているのに出来高が減少

上昇トレンドの天井圏で出来高が減少した場合、株価が下落に転じてトレンド転換する傾向があります。特に、株価が直近高値を超えたにも関わらず、出来高が直近高値時よりも減少した場合、非常に信憑性が高いと言えるでしょう。

出来高と株価が並行するパターン

株価が横ばいに動く「もみ合い相場」の時、出来高は徐々に減少する傾向が見られます。株価が上値抵抗線や下値支持線を抜け、トレンドの起点となり得るタイミングを待っている状態と言えるでしょう。

そして、株価が上値抵抗線や下値支持線をブレイクしたタイミングで出来高が増加すると、上昇・下降トレンドが発生する可能性が高く特に出来高が”急増”している場合は信憑性が高いと言えます。

出来高が株価より遅行するパターン

株価が上昇してから出来高も増加

このパターンは非常にシンプルで、株価が上昇したことで買いたい人・売りたい人(利益確定)が増え、結果的に出来高が増加するという動きです。

”出来高が増加した”という部分だけを見て参加してしまうと、高値掴みの原因にもなってしまうので注意が必要です。過去の出来高の動きを見て、あらかじめ出来高が遅行するパターンを見極めておきたいところです

株価が下落してから出来高も減少

先ほどとは逆に、株価が下落したことで買いたい人が少なくなり、出来高が減少するという動きです。買いたい人が少ない中、損切りを行いたい投資家の売り需要が増え、更に株価の下落に繋がることもあります。

しかし、株価の下落が一段落すると投げ売りが加速し、逆に底値を狙った買いが増えて出来高が増加することがあります。これにより、最初にご紹介した”株価が下落しているのに出来高が増加”する状況へ繋がり、上昇トレンドへと転換する可能性も考えられます。

しかし、日々増減する出来高を見極めるのは難しく骨が折れる作業でもあります。そこで、次は、出来高を株価予想に役立てやすくするテクニカル指標「出来高移動平均線」をご紹介します。

出来高でチャート分析!出来高の推移でわかる”買い”の目安

出来高移動平均線とは、”出来高のトレンド”を読み取ることで、出来高を株価予想に活用しやすくなるテクニカル指標です。ここでは、出来高移動平均線の見方はもちろんのこと、出来高移動平均線を使った”売買タイミング”の見極め方をご紹介します。

出来高移動平均線とは

出来高移動平均線とは、過去一定期間の出来高を平均化して線で表したテクニカル指標です。

本来の出来高は棒グラフである一方、出来高移動平均線は線であることからトレンドを読み取りやすく、ゴールデンクロス・デッドクロスと言った売買シグナルも存在します。

出来高移動平均線の見方

出来高移動平均線から分かる売買サインは、株価の移動平均線と同じく
買いサイン:短期線が長期線を下から上に抜ける”ゴールデンクロス”
売りサイン:短期線が長期線を上から下に抜ける”デッドクロス”
で判断することができます。

出来高移動平均線の使い所としては、”判断が難しいとき”に力を発揮します。
実際のチャートを例に見てみましょう。

出来高移動平均線画像

上昇トレンドの波に乗って順調に株価を伸ばすリソー教育(4714)。10月10日には出来高も急増し、大幅な値上がりを見せています。しかし、株価の移動平均線は各線が離れてしまっていて、細かな売りタイミングを測るには心もとない状況です。

そこで、出来高移動平均線に注目してみると、11月8日にデッドクロスを形成し、4日後の11月12日に株価が大きく下落しています。

一方、株価の移動平均線でデッドクロスが形成されるのは、下落から7日後の11月19日。もしこの時、株価の移動平均線だけを頼りに取引をしていたとすると、売り時を見誤って下落に巻き込まれていたことでしょう。

このように、”判断がむずかしいとき”に出来高移動平均線を確認してみると、投資家の期待度が読み取ることで株価予想の精度を向上させることができます。

出来高と相場のリズムで見る”買いタイミング”の目安

株価が大幅な値上がりを見せる時、一般的に下のような流れで投資家が参入すると言われています

投資家の流れ
  1. 先駆者(約5%)
  2. 初期追従者(約10%)
  3. 前期追従者(約30%)
  4. 後期追従者(約40%)
  5. 遅延追従者(約15%)

言わずもがな、最大限の値幅で利益を得るには、①先駆投資家や②初期追従者に入る必要があります。逆に、④後期追従者や⑤遅延追従者のタイミングで買ってしまうと高値掴みのリスクが高く、得られる利益も小さくなってしまいます。

つまり、株価が上昇してからでは遅く、株価上昇を予測して買うことが重要になります。
この株価予想に欠かせないのが、”相場のリズム”です。

無料セミナーでもご紹介していますが、相場には5つの局面があります。 この局面を理解することで、今がどのタイミングなのか?を知ることができ、買うべき時・待つべき時の見極めができるようになります。

買いタイミングの1つとして、
下降トレンドの後は、一定期間もみ合い相場が続き、
その後、上値抵抗線を抜けると上昇トレンドへ転換する可能性が高い

という傾向があります。

この動きに聞き覚えはありませんか・・?
そうです。【出来高の見方】出来高と株価の関係は?でご紹介した
出来高と株価が並行するパターン」です。

すでに皆さんご存知の通り、このパターンの時は、
出来高が”急増”していれば更に高確率でトレンド転換が期待できますよね。

このように、出来高を利用することで売買タイミングの精度・信憑性をさらに向上させることができます。相場のリズムで全体を把握し、出来高で投資家心理を読み、勝てるタイミングで自分に有利な投資を実現しましょう。

出来高急増は注目株!出来高増加率ランキング

出来高が急増している株=大きな注目を浴びている株です。出来高を大きく伸ばしている銘柄を把握しておくことで、どんな業種・テーマが注目されているのか把握することができます。リアルタイムで出来高が急増している株を探す場合は、出来高増加率ランキングを活用しましょう。

出来高増加率ランキングを確認するには、まずYahoo!ファイナンスの「株式」をクリックします。

出来高増加率ランキングの見方1

その後、下にスクロールすると「出来高増加率」があり、この「もっと見る」をクリックすることで出来高増加率ランキングが確認できます。

出来高増加率ランキングの見方2

初期状態のランキングは全市場が対象になっており、「市場を選ぶ」から対象の市場を絞ることができます。
また、この時に「5日平均出来高」を選択することで、たまたま出来高の多い銘柄を省いてスクリーニングの精度をより高めることができます。

出来高増加率ランキングの見方3

2018年12月25日現在、東証1部の5日平均出来高ランキングを見てみると、日経平均の大幅下落が目立ち、多くの銘柄が調子を振るわない中、底値と判断された「フルテック(6546)」が出来高急増と共に株価を伸ばしていました。

フルテックチャート画像

このように、出来高が急増している銘柄は、注目されている業種・テーマはもちろんのこと、相場全体とは違った動きをしている銘柄を探す際にも活用することができます。投資家の心理も視野に入れた投資戦略を実現するためにも、出来高に注目した取引・スクリーニングを心がけましょう。

まとめ

ここまで、出来高とは?といった基本的な部分から、株価との関係、出来高移動平均線の見方など実践的な部分までご紹介してきました。

出来高は取引が成立した株の合計株数であるため、頻繁に取引されている人気の株や投資家の期待度が見て取れます。他にも、売買タイミングやスクリーニングの精度を向上させるためにも活用できるため、投資家としては必須といっても過言ではないチェックポイントです。

1つの根拠で売買するのではなく、出来高をはじめとする第2・第3の根拠を用意し、信憑性の高い取引を実現しましょう。

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