新高値・新安値を更新した銘柄による投資法と注意点

新高値・新安値を更新した銘柄による投資法と注意点

経済新聞やネットニュースで度々見かける「新高値」や「新安値」更新のフレーズ。 企業の業績発表や材料の良し悪しによって、株価の最高値(または最安値)を更新する大きな動きを目の当たりにして、一体どんな銘柄だったのかと深掘りした経験もあるはず。

なかには、「新高値を更新したその後、株価はどうなる?」「年初来安値のリバウンドは期待できるのか?」さらには、「高値更新の理由を探って、次の大化け株を見つけたい!!」とお考えの方も多いのではないでしょうか?

そんな値動きの記録更新を利益につなげたい方のために、「新高値、新安値とは?」といった基本情報から、「新高値から大化け株を見つけるサイン」や「新高値ブレイクを使った投資法」、「年初来安値を更新した銘柄の買い方と注意点」など役立つ情報をご紹介します。

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新高値・新安値とは?

新高値・新安値とは、一定期間の中で一番高い(安い)株価を付けることの総称です。

比較する期間によって種類があり、企業が上場したとき以来価格を更新した場合は「上場来高値・上場来安値」、その年が始まってから更新された株価を「年初来高値・年初来安値」と呼びます。また、昨年以降の価格を更新した場合は「昨年来高値・昨年来安値」とも言います。

ここでは、新高値・新安値について、より理解を深めるために「年初来高値」・「年初来安値」、新高値・安値を更新した銘柄の特徴をご紹介します。

年初来高値と年初来安値とは?

年初来高値とは年の初めから当日までの期間でつけられた最も高い株価のことです。昨年来高値と呼ばれることもあり、一般的に4月1日を基準として集計期間が変わります。

1月から3月の時点では、株価を比較するにはデータ不足であるため、昨年の株価データも含め最大で15ヶ月間(昨年1月から今年3月)のデータを参照し高値を判断します。

4月1日以降は、今年1月の大発会から当日までの株価と比べますが、4月は3ヶ月間(今年1月から当日)の中で一番の高値を見るので、最もデータの少ない期間となり、信憑性に欠けてしまうため注意が必要です。

株式市場全体が上昇し続けているときほど、年初来高値を更新する銘柄も増加し、好業績が続いたり、新製品の発表など明るいニュースが出ることなどの理由から、人気が高まり高値が更新されていきます。

新高値
年初来高値を比較する期間 上場来高値を比較する期間
  • 今年1月~3月:昨年1月~当日までの株価を比較
  • 今年4月~12月:今年1月~当日までの株価を比較
上場以来の株価を比較

年初来安値とは年の初めから当日までの期間でつけられた最も安い株価のことです。比較する期間は年初来高値と全く同じで、昨年来安値と呼ばれることもあります。

年初来安値の更新はほとんど、業績不振や不祥事などの悪材料による株価の下落によって引き起こされます。

一旦安値を更新すると、悪材料の原因が解決するまで株価の下落が続き、株価が下がって買いやすくなったからと言って、迂闊に手を出すのはリスクが高くなってしまいます。非常に危険な行為となるため、下落の理由が重要!年初来安値銘柄の買い方と注意点と合わせて意識しておきたい部分です。

新安値
年初来安値を比較する期間 上場来安値を比較する期間
  • 今年1月~3月:昨年1月~当日までの株価を比較
  • 今年4月~12月:今年1月~当日までの株価を比較
上場以来の株価を比較

新高値・安値を更新する銘柄の特徴

新高値・安値を更新する銘柄の特徴は、相場の天井と底を測る目安になることです。

一体なぜ、天井と底の目安になるのか?日経平均との関係性を表すチャートと共に、具体的な新高値・新安値を更新する銘柄の特徴を見ていきましょう。

新高値を更新した銘柄数と日経平均株価の比較

日経平均とは、日本経済新聞社が東証一部に上場している企業の中から、独自の基準で選んだ225銘柄の平均株価です。日経平均の構成銘柄をスポーツに例えると、大勢いるスポーツ選手の中から選ばれた「代表選手」と言えるでしょう。

上記画像を見ると、新高値を更新した銘柄数が300~400に達した後、日経平均が下落しています。日本株の代表である日経平均の下落は、相場全体の下落を表し、新高値を更新した銘柄の増減と日経平均を照らし合わせると、相場の天井を測る目安になります。

日経平均よりも、新高値を更新した銘柄の数が先行して増加するため、300~400に達したからといって必ず天井になるという意味では無く、その価格から更に上昇していく可能性もあることを頭に入れておきましょう。

新安値を更新した銘柄数と日経平均株価の比較

新高値を更新する銘柄とは対照的に、新安値を更新した銘柄数が300~400を超えてくると日経平均が一旦反発し、目先の底を表します。日経平均の上昇は、相場全体の上昇を表し、新安値を更新した銘柄の増減と日経平均を照らし合わせることで相場の底値を測る目安になります。

これは、含み損を抱えていた市場参加者の損切や強制決済が原因となり、大量に売却されて新安値更新銘柄が急増するからです。また、新安値を更新した銘柄の数が300~400に達しても、更に下落する可能性があることは意識しておく必要があります。

新高値・安値銘柄の特徴がわかったところで、次は、新高値の更新に注目した大化けの可能性が高い銘柄の見つけ方を見ていきましょう。

新高値更新は「次の大化け株」を見つける重要なサイン

新高値を更新した銘柄から読み取ることのできる要因や共通点は、これから上がる株を見つけるための重要なサインです。この共通点から次の大化け株を見つけたい方、共通点とは何か知りたい方も多いのではないでしょうか?

今回は、過去に新高値を更新した銘柄の「社名」「製品・素材」、そして「テーマ性」にフォーカスを当てて、次に大化けが予想される銘柄、これから上がる株の探し方をご紹介します。

ここでは、過去の新高値銘柄の共通点をピックアップし、大化けの可能性が高い銘柄、これから上がる株の探し方をご紹介します。

過去の新高値更新銘柄から分かる!大化けを予想させる共通点

上場来高値や年初来高値といったひとつの節目を更新するには、その裏にそれだけ大きな要因が隠れていることを意味します。たとえば「黒鉛電極」。

黒鉛電極は、電気炉を使って鉄スクラップから鉄鋼をリサイクル生産する際に欠かせない素材のこと。米国の鋼材需要の増加や中国の環境規制の強化によって、この「黒鉛電極」需要が拡大したことによって、いわゆるカーボン関連株が軒並み値を上げることになります。

その国内主要メーカーの一つが「5301 東海カーボン」です。

(5301)東海カーボンの株価チャート画像

上記画像の【5301】東海カーボンは、タイヤ業界向けカーボンブラックを主力に、電炉業界向け黒鉛電極、太陽電池向けファインカーボンなども手掛けている企業で、2017年5月に6年ぶりの新高値を更新してから右肩上がりの株価へと変貌を遂げたのです。

その背景には、半導体、太陽電池メーカーを中心にファインカーボン、黒鉛電極の売価上昇と需要増加があります。2018年12月期2Qの連結経常利益は各事業が好調で、前年同期比6.1倍の299億円と大幅増収・増益でした。

黒鉛電極関連銘柄と東海カーボンの株価チャート比較画像

また、同じく黒鉛電極・ファインカーボンを扱っている他の黒鉛電極関連銘柄のチャートを見ると、同じタイミングで株価が上昇している様子が見てとれます。

このように、東海カーボンの新高値更新には「黒鉛電極の需要拡大」という明確な上昇要因が隠れていて、それを知ることができれば、黒鉛電極から連想できる企業として「昭和電工」「日本カーボン」「SECカーボン」と連鎖的に値を上げる銘柄を探すことができます。

また今回のように、社名に使われている「カーボン」から新高値の共通点を見つけることも可能です。新高値を更新した銘柄を一覧で見ているだけでも「社名」や「業種」、「主力製品」など、上昇要因を探るヒントが見えてくるようになります。

では次に、新高値を更新した銘柄の共通点から「これから上がる株」どのようにして見つけるのか?解説していきます。

新高値の共通点からこれから上がる株を見つける

新高値を更新した銘柄に着目して、これから上がる株を見つける重要なポイントとなるのが「株式テーマ」です。

株式テーマとは、その時代の市場をけん引する主力産業や人気製品、流行のことで、この株式テーマに分類されている銘柄のことを「テーマ株」と言います。テーマ性を秘めた銘柄は、「先駆 > 本命 > 出遅れ」 と業種の枠を超えて連鎖的に値を上げます。

そのため、新高値を更新した銘柄の上昇要因にテーマ性が含まれていた場合、この連鎖的な資金の流れを利用して「これから上がる株」を見つけることができるのです。では具体的に、新高値を更新した銘柄一覧からその関連性をひも解いていきましょう。

新高値を更新した銘柄一覧の画像

出典:新高値安値銘柄一覧:日本株 - トレーダーズ・ウェブ(株式情報、FX情報)

※2018年9月4日時点

上記の画像は、9月4日時点の新高値更新銘柄の一覧です。
業種という項目に注目すると「情報・通信業」に分類される銘柄が多く、続いて「サービス業」が多いことがわかります。その中から「ソースネクスト(4344)」をピックアップしてみましょう。

ソースネクストは、パソコン・スマホ用のソフトウェアを提供する企業。 とくに、セキュリティソフトの日本シェアは上位に位置し、「ZEROウィルスセキュリティ」がAV-Comparativesのパフォーマンステストで世界18製品中、第1位を獲得。同社が手掛ける翻訳機「ポケトーク」も、訪日外国人向けの接客ツールとして高い評価を受けています。

また、IoT製品の製造を行うジェネシス社の株式取得についても、ポジティブな材料となり新高値を更新する上昇要因になったと見ることができます。

さて、ソースネクストが新高値を更新する上昇要因には、いくつかのテーマ性を探ることができます。「サイバーセキュリティ」「IoT」、そして「インバウンド」の3つです。
では、この上昇要因と見えるテーマ性に注目して、その他関連株がどのような値動きをしているのか見ていきましょう。

サイバーセキュリティ関連銘柄の高騰要因と個別銘柄名の画像

引用:ラックなどサイバーセキュリティ関連が一斉高、IoT普及で注目度高まる | 個別株 - 株探ニュース

この日のニュースを見ていくと、「サイバーセキュリティ」と「IoT」に関連する幅広いテーマ株に物色が向かっていたことが分かります。

今回のケースでは、個別株のポジティブな材料も加わって短期的な値動きを見せた可能性もありますが、サイバーセキュリティという一つの「テーマ性」と「新高値更新」に注目していれば、ソースネクストの急伸も十分狙えたかも知れません。

(4344)ソースネクストと(3356)テリロジーの株価チャート比較画像

このように、新高値を更新した銘柄から大化け株を掴むためには、株価が上昇した理由を考えることが重要です。世の中の需要と供給に合った技術・製品・サービスを提供している、業績の良い企業を見逃さないように、しっかりと覚えておきましょう。

しかし、大化けの可能性が高い銘柄を見つけただけでは、大きな利益を生み出す売買タイミングやリスクヘッジの役割を果たす損切の設定場所がわかりません。次は、企業の大きな変化に注目し、株価急騰の大波に乗ることができる「新高値ブレイク投資法」をご紹介します。

新たに高値を更新したら買い!新高値ブレイク投資法

過去の高値を抜けた銘柄の中から、好業績が続いている企業の株価急騰を狙った「新高値ブレイク投資法」。
「新高値をブレイクした上昇に乗りたい方」や「新高値を更新したその後、株価はどうなるの?」と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

ここでは、新高値ブレイク投資法とは一体どんな投資法なのか?過去の高値をブレイクした後、約28倍の株価へと大化けした銘柄を使って詳しくご紹介します。

新高値ブレイク投資法とは?

新高値ブレイク投資法とは、ボックス理論や新高値の更新などのテクニカル要素、売上高や経常利益などのファンダメンタルズ要素から、企業の大きな変化に注目し、株価上昇の大波にタイミング良く乗ることを狙った投資法です。

この新高値ブレイク投資法は、ファンダメンタル視点における"好調な業績"テクニカル面での"需給バランス"の二つを備えた銘柄に投資をします。そのため、悪材料がでない限り値上がりが期待できる上、含み損のリスクを低く短期の利益を上げることが可能です。

短期の取組みでも十分な利益を狙えることから、資金配分の調整や移動が容易にできるため、値動きの小さな株を長期で運用するよりも資金効率の優れた投資法と言えます。

では、この新高値ブレイク投資法をどのように実践していくのか? 相場を段階的に表す「ボックス理論」、リスクを抑えた資金管理法「5分の1ルール」、エントリーや利益確定の目安となる「売買のルール」を踏まえ、新高値ブレイク投資法の一連の流れをご紹介します。

【新高値ブレイク大化け株】「ミクシィ(2121)」11か月で株価約28倍!

新高値をブレイクした株価上昇の波に乗るためには、エントリーや利益確定のタイミング、リスクヘッジのルールを頭に入れておくことが必要です。ここでは実際に、11か月で株価が約28倍になった「【2121】ミクシィ」を例に、新高値ブレイク投資法について詳しく見ていきましょう。

(2121)ミクシィの株価チャート比較画像

【2121】ミクシィは、ゲーム事業・広告事業を手掛けている企業で、2013年に開発したモンスターストライクの大ヒットにより、当時の安値である200円台からわずか11か月で約28倍の6,970円へと大化けした銘柄です。

2013年12月、2か月前にリリースしたスマホゲーム「モンスターストライク」の100万ダウンロードを達成し、決算発表に期待が集まったことが上昇要因となり、直近2年以内の高値だった600円台を更新しました。

迎えた2014年5月の決算発表では経常利益が前期比38倍の100億円と6期ぶりの最高益を記録し、ここから継続的な高値の更新による本格的な株価の急騰が始まったのです。もし、次に紹介する新高値ブレイク投資法の基本である「ボックス理論」を知っていれば、大化け前の初動にも気づけたかもしれません。

ボックス理論

ミクシィの株価チャートにボックス理論を当てはめた画像

ボックス理論とは、一定の変動の範囲内で価格が上下する相場における売買戦略のことを言います。上記画像のような局面を「ボックス圏(ボックス相場)」と言い、まるで箱の中に収まっているかのように、決まった範囲で株価が変動します。また、第一ボックス圏、第二ボックス圏...と、株価の上昇・下落に従って複数のステージが存在します。

このボックス圏が切り替わったときにボックスの下限で買い増しを行ったり、支持線と抵抗線として扱うことでエントリーや利益確定、リスクヘッジの損切など、取引を行う目安として活用されています。

ボックスのサイズにこれと言った基準は無く、自身で決めるものです。例えば、先ほどのミクシィの株価チャートをボックス理論に当てはめてみると以下のようになります。

第一ボックス圏 2013年12月の新高値更新時に、最初の買い
第二ボックス圏 2014年5月に前年の高値1,812円を更新で買い増し
第三ボックス圏 2014年7月 2か月ほど上げ止まっていた4,000円を更新で買い増し
第四ボックス圏 高値圏で形成されたボックス

このように、ボックス理論は、値を上げている銘柄の売買ポイントを明確にしてくれます

もちろん、購入した銘柄の株価が必ずしも右肩上がりに上昇するとは限らず、下落して1つ下のボックス圏に戻ることもあります。そのため、闇雲なエントリーや口座資金をすべて使った運用はリスクが高く、危険な行為と言えるでしょう。次は、リスクを抑えた取引に役立つ5分の1ルールをご紹介します。

5分の1ルール

5分の1ルール(1.投資上限が総資金の5分の1 2.エントリーは投資上限の5分の1)の画像

5分の1ルールとは、常に投資資金を5分の1単位ずつ使用して銘柄を購入することで、リスクを抑える資金管理の方法です。

このルールでは、常に投資資金の5分の1を使用して運用を行うため、順調に利益が積み重なっている場合には1銘柄当たりの投資上限金額は大きくなり、反対に損失が増加している場合には投資上限金額は小さくなる傾向にあります。

なお、このルールの優位性はラルフビンスの実験で証明されています。

ラルフビンスの実験

60%の確率で勝てるゲーム。勝てば掛け金の2倍を受け取ることができ、負ければ掛け金は没収される。元手は1万円として100回挑戦でき、一回ごとの掛け金はゲーム参加者が毎回自由に決定できる。最終的に総資金が最も多かった人が勝者となる。

60%の確率で勝利でき、期待値は正のやればやるほど勝てるゲームだが、実際には参加者の95%が破産という結果だった。このことから1回当たりの掛け金の額を間違えると損失で終わってしまうことが分かった。

また、最新の手持ち金額の20%を賭ける5分の1ルールに乗っ取ってゲームを行えば、4連敗しても最終的には7倍以上の資金になることが判明した。

5分の1ルールは、どの程度の効果が見られるのか、先ほどボックス理論から分析したミクシィの初回購入・買い増しポイントと合わせて資産の推移を見てみましょう。

初回の購入 買い増し1回目 買い増し2回目 利益確定
(高値圏ボックス割れ)
購入価格 626円 1,812円 4,000円
売却価格 5,000円
購入数量 300株 100株 100株
取引ごとの使用証拠金 18万7,800円 18万1,200円 40万円
評価損益 +35万5,800円 +123万1,000円 +173万1,000円

ミクシィは、高値圏まではボックス割れや業績悪化などのネガティブな材料が無く、損切の必要が無い銘柄でした。もしも、損切を行わざる得ない状況になったとしても、取引中で一番安く、多く保有できる初回購入分の利益が残るため、退場してしまうような痛手を負うことは少ないでしょう。

このように、徹底した資金管理を行えば、貴重な資産を失ってしまうような大負けのリスクを抑えながら、大きな利益を狙った取引を行えます

エントリー・リスクヘッジ・利益確定のルール

エントリールール
  • 新高値更新日の翌日に購入
  • 初回も買い増しもエントリーの数量は投資資金の5分の1
  • 含み損が出ている場合にはエントリーしない
  • 1度損切をしても再度ブレイクしたらルールに従って購入
リスクヘッジルール
  • 元のボックスに戻ったら売却
  • 20%上昇したら損切のラインを引き上げる
  • 日経平均より弱い動きをしている時は売却
  • 相場全体の危険シグナルが点灯した時はポジションを落とす
利益確定ルール
  • 通常時は終値でボックスを割れた時はすべて売却。利益が多く乗っている場合には半分程度売って様子見
  • 急騰時は、高値圏で三空が出現し、出来高が増大したら売却
  • 企業の業績を揺るがすような悪増量が出た場合は、すべて売却

新高値ブレイク投資法で大きな利益を獲得するには、きちんとリスクヘッジを行い、ルールを守って取引を行うことが重要です。

では反対に、安値を更新している銘柄では利益を出せないのでしょうか?次は、強いマイナスイメージとは裏腹に、上手く取引を行えば利益をあげられる年初来安値を更新した銘柄の買い方と注意点をご紹介します。

下落の理由が重要!年初来安値銘柄の買い方と注意点

年初来安値を更新した銘柄というと、大きく下落して儲からない、危険な銘柄というイメージが一般的ではないでしょうか?しかし、下落した理由さえしっかりと把握すれば、期待値の高い取引に繋げられます

ここでは、年初来安値を更新した銘柄の買い方と買ってはならないケースの注意点を解説します。

年初来安値を更新しても買いの場面とは?

リスクが高く、危険というイメージの強い年初来安値銘柄ですが、下落の理由が業績の下方修正や提携解消などの一時的な悪材料の場合は買いを考えても良いでしょう。

(8035)東京エレクトロンの株価チャート比較画像

上記画像は、東京エレクトロン【8035】の週足株価チャートで、2015年5月1日に年初来安値の6,498円を記録していますが、わずか1か月弱で下落前の株価に戻っています。この下落は、提携先企業である米アプライド社との業務提携解消という不安要素によって、一時的に大きく売却されたことによるものでした。

このように、一時的な下落の際には、買いの選択を行うと利益に繋がることもあるため、一概に年初来安値を更新して危険だから買ってはいけないとは言い切れません。もしも、更に下落が続くようなら今回は損切を行い、元の水準に戻るようなら利益を確定できます。

きちんと損切を行えば、年初来安値を記録した銘柄を手あたり次第に買っても良いかというと、そんなことはありません。次は、年初来安値銘柄を買っても良いか判断する際の注意点をご説明します。

株価の安さ≠割安に注意

年初来安値を更新した銘柄は、当然ながら今までよりも低い額面で購入でき、「株価が安いから割安な銘柄だ!」と買いたくなってしまうものです。しかし、ここで注意すべきなのは、「株価の安さ≠割安」ということです。

割安とは、業績や指標面から見た企業価値と比べて株価が低く、これから上昇していく可能性が高い状態を指します。

株価が大幅に下落して年初来安値を記録した銘柄は、基本的に赤字転換や会計操作などの企業に深刻な影響を与え続けるような悪材料を抱えていることが多く、悪材料が解消されるまでは下落を続ける傾向があります。

年初来安値を更新した銘柄を見つけたら、まずは下落の理由は一時的な材料か?それとも影響力の高い材料か?判断することが重要です。

まとめ

ここまで、新高値・新安値とは?といった基本的な部分や新高値更新から大化け株を見つける重要なサイン、新高値ブレイク投資法・年初来安値銘柄の買い方をご紹介してきました。

新高値・安値を更新した銘柄は、サービスや技術、決算発表などから株価が変動する、短期間で大きな利益を狙える銘柄です。新安値は本来の企業価値と株価との差を狙う投資ができ、新高値は大化け株のような更なる株価の上昇を狙う投資ができます。

「新高値・安値銘柄」と「世間の流行・注目度」を関連付けた投資をすれば、株価急騰の初動が掴みやすく、株式市場のお宝「大化け株」を手にすることができるでしょう。