投資で得た利益が非課税になることで、株初心者の方には特にオススメの「NISA」。
ただでさえお得に投資ができるNISAですが、このページではNISAを最大限に活用するため、手数料はもちろんのこと、サービスや金融商品の豊富さも加味して、NISAに適した証券会社をご紹介します。
また、2018年から開始された「つみたてNISA」をご存知でしょうか?長期投資専用のNISAとして作られたつみたてNISAですが、従来のNISAとの併用ができないため、どちらを作るべきか迷っている方も多いと思います。
「NISA」と「つみたてNISA」の違い、つみたてNISAで投資するにあたってオススメの投資信託もご紹介するので、長期投資に興味がある方も是非ご覧ください。
目次

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「NISA」と「つみたてNISA」どっちがオススメ?
投資で得た利益が非課税になることで、特にこれから株式投資を始める方は絶対に使った方がお得になる「NISA」。
2018年から、従来のNISAとは別に「つみたてNISA」も始まりましたが、どちらか一つの口座しか作ることができないため、どちらを作ればいいのか迷っている方も多いのではないでしょうか?ここでは、「NISA」と「つみたてNISA」の違いをご紹介します。
NISAとは
NISA(ニーサ)とは、国民の銀行預金や貯金を投資に使ってもらうことを目的とした「少額投資非課税制度」です。イギリスのISA(Individual Savings Account)をモデルにした日本版ISAとして、NISA(ニーサ・Nippon Individual Savings Account)と呼ばれています。
本来、投資で得た利益には20.315%の税金がかかりますが、
NISA口座であれば非課税で、税金は0円!
例えば、50万円分の株式を購入して100万円で売却した場合、NISA口座を使っているか否かで、利益の差は10万円以上にもなります。
NISA口座 | 普通の口座 |
---|---|
50万円全額を受け取れる | 払う必要のある税金:500,000円×20.315%=101,575円
受け取れる利益:500,000円‐101,575円=398,425円 |
NISAについての詳しい情報やメリットやデメリットを知りたい方は、「NISAとは?メリット・デメリットや賢い使い方をわかりやすく解説」をご覧ください。
NISAとつみたてNISAの違い
つみたてNISAは、定期・継続的方法による積立投資のみが認められている、「長期投資専用NISA」として2018年から開始された制度です。
従来のNISA | つみたてNISA | |
---|---|---|
非課税投資枠 | 年間120万円 | 年間40万円 |
非課税期間 | 5年間 | 20年間 |
最大投資額 | 600万円(120万円×5年) | 800万円(40万円×20年) |
ロールオーバー | できる | できない |
投資対象商品 | 上場株式・投資信託・ETFなど | 金融庁が定めた基準を満たす投資信託・ETF |
投資方法 | 一括買付、積立 | 定期・継続的方法による積立のみ |
長期投資向けにつくられた「つみたてNISA」は、非課税投資枠が40万円と少ない代わりに非課税期間が20年と長く、値動きによる損失をカバーしやすい「長期」「積立」「分散」投資に適した制度になっています。
また、数千も存在する信託・ETFの中から金融庁が厳選した153本の投資信託・ETFが投資対象(2018年7月現在)なので、初心者の方でも比較的低リスクな投資対象を選びやすいというメリットもあります。
次は、つみたてNISAで長期投資を行うにあたって、オススメの投資信託とその条件をご紹介します。
つみたてNISAにぴったりのオススメ金融商品
つみたてNISAを使って投資信託で資産運用をしてみようという方に向けて、ここでは、金融商品を選ぶ際に見るべきチェックポイントや実際につみたてNISAで購入できるオススメの投資信託をご紹介します。
投資信託のオススメ条件
おすすめの投資信託をご紹介する前に、投資信託を選ぶにあたって注目すべきポイントをご紹介します。思わぬ損をしないためにも、投資信託にかかるコストや実績などを考慮して選びましょう。
運用にかかるコスト「信託報酬」
「思わぬ損」につながりやすいコストが、「信託報酬」です。報酬と言われると、利益として受け取れるのかと思うかもしれませんが、これは「運用管理費用」とも呼ばれるコストで、投資信託の保有中に発生する手数料です。
信託報酬は年利1%以下のものが多く、一見小さく思えるかもしれません。しかし、時間という要素が加味される長期投資では、継続的なコストはかなり痛い損失に繋がります。例えば、毎月1万円積み立てて20年間投資した場合、信託報酬が0.2%と1.5%では利益に45万円もの差が生まれます。

しかし、いくら信託報酬が安くても投資信託自体が終わってしまっては意味がありません。次は、将来性のある投資信託を選ぶために役立つ「純資産総額」をご説明します。
過去の実績を表す「純資産総額」
投資信託は、投資家から資金を集めて代わりに運用する金融商品です。そして、その集めた資金を「純資産総額」とよび、購入・売却する人や運用の状況によって増減します。

SBI証券(出典)投信・外貨建MMF|SBI証券
純資産総額が順調に伸びている=多くの投資家が購入しているということになり、過去数年の運用実績がある上に運用停止の心配もそこまで無いといった判断が可能です。
逆に、自分が投資しようと思っている投資信託の純資産総額が減少傾向だと、将来運用が停止されてしまう恐れがあるので、基本的に純資産総額が右肩上がりの投資信託を選びましょう。
つみたてNISAにオススメの金融商品
ニッセイ日経平均インデックスファンド

SBI証券(出典)iDeCo(個人型確定拠出年金)|SBI証券
ファンド名称 | 信託報酬 | 純資産総額 |
---|---|---|
ニッセイ日経平均インデックスファンド | 0.18252% (年率・税込) |
32億円 |
日経平均株価を運用の指標としている投資信託です。
2016年11月に設定されたファンドなので純資産総額は大きくありませんが、このファンドの前身と言っても良い「ニッセイ日経225インデックスファンド」は、純資産総額1,400億円以上。
「ニッセイ日経平均インデックスファンド」の信託報酬が0.18%に対して、「ニッセイ日経225インデックスファンド」は0.27%なので、「ニッセイ日経平均インデックスファンド」の方がお得に投資できるでしょう。
また、2018年8月21日から信託報酬がさらに引き下げられ、0.17172%(年率・税込)に変更されました。
三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド

SBI証券(出典)投信・外貨建MMF|SBI証券
ファンド名称 | 信託報酬 | 純資産総額 |
---|---|---|
三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド | 0.1728% (年率・税込) |
157億円 |
TOPIXを運用の指標としている投資信託です。
もともと確定拠出年金用に設定された投資信託なので、信託報酬が低めに設定されており、純資産総額も順調に右肩上がりで推移しています。
ニッセイ外国株式インデックスファンド

SBI証券(出典)投信・外貨建MMF|SBI証券
ファンド名称 | 信託報酬 | 純資産総額 |
---|---|---|
ニッセイ外国株式インデックスファンド | 0.20412% (年率・税込) |
955億円 |
MSCIコクサイと呼ばれる指数を運用の指標としており、海外先進国に投資できる投資信託です。
純資産総額が順調に伸びており、1,000億円にも迫る勢いである上、信託報酬も0.2%と低く設定されています。さらに、良いファンドを表彰するイベント「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year」では、2016年に1位、2017年に2位を獲得しています。
また、2018年8月21日から信託報酬がさらに引き下げられ、0.11772%(年率・税込)に変更されました。
世界経済インデックスファンド

SBI証券(出典)投信・外貨建MMF|SBI証券
ファンド名称 | 信託報酬 | 純資産総額 |
---|---|---|
世界経済インデックスファンド | 0.54% (年率・税込) |
590億円 |
これ1本で国内、先進国、新興国の公社債・株式へ分散投資できることを最大の強みとしている商品です。また、純資産総額も590億円超と大きく、販売窓口も多いことも特徴としてあげられます。
ひふみプラス

SBI証券(出典)投信・外貨建MMF|SBI証券
ファンド名称 | 信託報酬 | 純資産総額 |
---|---|---|
ひふみプラス | 500億円まで1.0584% 500億円を超える部分0.9504% 1,000億円を超える部分0.8424% |
6,226億円 |
ここまで紹介してきた投資信託は、「インデックス型」と呼ばれる、特定の指数(インデックス)との連動を目的とした商品です。一方、このひふみプラスは、「アクティブ型」と呼ばれ、インデックス型以上の運用成績を目指す商品です。よって、信託報酬も他と比べて高くなっています。
国内外の上場株式を主要な投資対象としたアクティブファンドです。
テレビで紹介されたことも影響し、資産流入が非常に大きくなっています。その純資産総額は、なんと6,200億円超。リスクを取った資産運用も視野に入れている方であれば、一つの選択肢としてアリではないでしょうか。
NISAをお得に使える証券会社のオススメ条件
NISA口座を作るにあたって、一番大切なのが証券会社選びです。NISA口座を開く証券会社によってお得度が大きく変わる上に、1回作ると1年間は変更することができません。では、どんな証券会社を選べばお得に活用できるのでしょうか?ここでは、NISA口座をよりお得に使うための証券会社の条件をご紹介します。
手数料の安さ
みなさんが証券会社を選ぶ際の一番の条件、やはり手数料の安さが大きな要素になるのではないでしょうか?
ネット証券では、NISA口座での取引手数料が無料になっている証券会社が多く、NISA用に選ぶなら、もちろん手数料無料のサービスを行っている証券会社を使いたいところです。
なおかつ、NISA以外の口座での手数料も比較的安い証券会社を選ぶことで、課税口座での取引を始める際に新しく口座を開設する必要がなく、手間がかからないという点も重要かと思います。
金融商品の充実度
せっかく非課税・手数料無料で取引ができても、目的の金融商品がなければ意味がありません。
手数料などのコストに加えて、外国株や投資信託など、自分の目的とする金融商品が充実している証券会社を選びましょう。
最低購入金額
これは、つみたてNISAにおいて、特に重要になる条件です。
つみたてNISAは、「毎日」「毎週」「毎月」「隔月」「半年に1回」などの定期的な積立が必要です。最低購入金額が安いところを選ぶ、とういうよりも、自分の資金力に見合った最低購入金額が設定されている証券会社を選びましょう。
多くの証券会社は、月額1,000円からとなっていますが、安いところでは100円から、高いところでは5,000円からといった会社もあります。
サービスの手厚さ
口座開設後に利用できるサービスも重要な要素のひとつです。
投資対象を選ぶ際に役立つ「会社四季報」や「日経新聞」が無料で読めたり、サイト上での解説記事・動画が分かりやすいか、取引ツールが使いやすいかなど、自分の投資に役立つサービスが充実しているか確認しましょう。
特に、「会社四季報」「日経新聞」を自分で購読しようとすると、年間の合計コストは最大で7万2,403円にもなります。情報収集の面でもコストカットや使いやすさを意識して、意味のある証券会社選びを心がけましょう。
NISA口座オススメ証券会社3選
SBI証券
SBI証券は、ネット証券の中で口座開設数No.1を誇る証券会社です。
【手数料】 |
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【取扱商品】 |
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【最低購入金額】 |
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【サービス】 |
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投資信託が2,500超え、外国株式多数といった、取り扱い商品の豊富さが最大の魅力と言えるでしょう。また、取引ツールや情報収集面など、少額投資家・株初心者から上級者まで、幅広いサポートで誰でも長く使えるネット証券です。
楽天証券
楽天証券は、情報収集のサービス面に強みを持っているネット証券です。
【手数料】 |
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【取扱商品】 |
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【最低購入金額】 |
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【サービス】 |
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現金での手数料キャッシュバックは雑所得に分類されることから、人によっては確定申告の際に利益に含める必要があるので注意が必要です。
「日経テレコン21」「会社四季報」が無料で読めることから、これらを活用するだけで年間で最大7万2,403円のコストが削減でき、口座を開設するだけでコストカットに繋がります。また、外出中でも素早い取引ができる「iSPEED」は、投資家にとって非常に心強いのではないでしょうか。
マネックス証券
マネックス証券は、外国株式に強みを持つネット証券です。
【手数料】 |
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【取扱商品】 |
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【最低購入金額】 |
|
【サービス】 |
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現金での手数料キャッシュバックは雑所得に分類されることから、人によっては確定申告の際に利益に含める必要があるので注意が必要です。
IPO抽選が、1口座1抽選の完全平等抽選であることから、応募口数に関わらず全員の当選確率が平等になっています。投資資金が少ない方でも同じ条件でIPOに挑戦できるので、株初心者の方は特に利用していただきたいネット証券です。
また、米国株の取引手数料が最安、中国株の取扱銘柄数No.1という強みを持っており、「J.P.モルガン」のレポートも無料で閲覧できることから、海外株に興味がある方にオススメのネット証券です。
まとめ
「NISA」と「つみたてNISA」の違いから、積立投資にオススメの投資信託・NISAをお得に利用できる証券会社までをご紹介しました。
今回ご紹介した投資信託以外にも、魅力的な金融商品はたくさん存在します。「信託報酬」「純資産総額」を重視して、将来性のある堅実な投資を目指しましょう。
また、証券会社選びもコスト削減につながることから、利益に大きく関係します。手数料だけでなく利用できるサービスを確認し、自分の投資スタイルに合った証券会社をご利用ください。